小さなお葬式の行い方

喪主の役割を確認する

喪主の役割を確認するの写真

いったん小さなお葬式がはじまると、立ち止まって考えたり確認したりする時間をとることはなかなか困難です。事前に、喪主が手配しなければならないことはなにかを葬儀社としっかり打ち合わせして確認しましょう。不明な点があれば遠慮することなく、なんでも質問して解決しておくこともたいへん重要なことです。特に漏れやすい細かい手配や連絡事項がありますので、次の4つの点について注意が必要です。①葬儀社のスタッフ以外に手伝いが必要かどうか、②僧侶とのやり取りは喪主・葬儀社のどちらが責任をもって対応するか(お車の手配なども含め)、③小さなお葬式の当日に取り仕切る葬儀社の担当者は誰か、④喪主のあいさつのタイミングはいつか、などです。なお、お通夜から精進落としまでで、喪主が挨拶するタイミングは4回ほどあります。何をどのタイミングで話すべきなのか、それぞれどの程度の長さに収めるべきか、葬儀社のスタッフに確認するとよいでしょう。さらに、菩提寺がない場合は僧侶の手配について葬儀社に相談する必要があります。葬儀社に任せず自分で探す場合は自宅近くのお寺を訪問してみたり、インターネットで探したりする方法があります。檀家になるかどうかは別のこととして、お葬式の導師をお願いできるかどうかを確認しましょう。

小さなお葬式において、喪主に決めてもらいたいことや手配してほしいことは葬儀社から打診があります。だいたい次のようなことです。①弔辞をお願いする人で、故人と関係の深かった人に弔辞を頼みますが、省略する人も多いです。②香典の管理をする人についてで、葬儀社でも受付を用意してくれますが、香典の管理は信頼できる親族に任せるのがよいでしょう。③僧侶への連絡について、菩提寺から僧侶を呼ぶ場合や喪主が僧侶を手配した場合、喪主自らが連絡係となります。④世話役です。世話役とは、通夜や葬儀で喪主または親族に代わって裏方として指揮をとってくれる人のことです。葬儀社のスタッフが対応してくれるのであれば、手配は不要です。⑤供花・供物の配置の順番を指示します。⑥会葬礼状の文面を用意しますが、一般的な文面であれば葬儀社が用意してくれます。

喪主は小さなお葬式当日もさまざまな対応に追われることになります。できるだけ兄弟姉妹に会計や受付、親族の対応を手伝ってもらいましょう。特に、香典の管理は神経を使うので信頼できる親族に依頼するのが安心です。事前に誰が何をするかを決め、担当する仕事の詳細については、それぞれに葬儀社と打ち合わせしてもらいます。