小さなお葬式の行い方

告別式の流れ

告別式の流れの写真

一般的に小さなお葬式の告別式は次のような流れです。一同着席し、僧侶が入場します。そして、僧侶から開会の辞があります。読経が行われ、僧侶が焼香した後に、喪主・遺族・親族が焼香し、その後に会葬者による焼香があります。僧侶が退場し、閉会の辞が述べられ、会葬者退場という流れになります。通常はここまでで1〜2時間程度です。この後に、繰り上げ初七日を行うこともあります。なお、葬儀・告別式が終わると、出棺し、火葬場に移動し、火葬が行われます。その後、繰り上げ初七日、精進落としとなり、全体で5〜6時間の工程になります。

通夜が終わったら、喪主・親族・手伝いの親族・世話役人、葬儀社でこの後の流れについて確認します。①弔辞をいただく順番を決めておきます。個人が会社員であれば、役職にしたがって順番を決めるのが一般的です。肩書きや名前の読み方に間違いがないように注意しましょう。②弔電の全文を読みあがるものと、名前だけを読むものを決めておきます。親族よりも社会的な関係を重視し、通常は仕事の関係者1通、友人・知人1〜2通の全文を読み上げ、その他は名前だけを読み上げます。なお、名前や会社名の読み方を間違えないよう、しっかりと確認をしましょう。③葬儀当日に香典返しを送る場合、香典をいただいた方の人数に対して用意していた品物の数が足りるかを確認しましょう。足りない場合は対応が必要かどうかを葬儀社に助言を仰ぎましょう。④火葬場に同行する会葬者と精進落としの人数を確認します。人数に変更がないかを確認し、変更があれば葬儀社に伝えましょう。

告別式が終わると、喪主、遺族、親族、特に故人と親しかった方々が会場に残り、祭壇から棺をおろしてお別れの儀を行います。他の会葬者は会場の外で出棺を待ちます。お別れの儀は故人の姿を直接見ることのできる最後の機会です。お花をたむけたあと、棺の蓋を閉め、最後に釘を打って完全に棺を閉じます。

棺は男性が中心となって外に運び、霊柩車に乗せられたらいよいよ出棺となります。この際、喪主は位牌を、遺族は遺影を持ちます。そして、見送ってくれた会葬者に対して喪主が挨拶をします。会葬者へのお礼は自分の言葉で話せるようにしておきましょう。あいさつが終わったら喪主、遺族、親族、僧侶などは火葬場に移動しますが、火葬場に行かないほとんどの会葬者にとってはこれが故人との最後のお別れとなります。